昭和43年に大気汚染防止法が施行されて、現在では工場などから排出される排気ガスに含まれる酸性化学物質の含有量が大きく改善されました。これによって内燃機関や機械燃料などに使用される重油は、脱硫装置の進歩によって排ガス中の亜硫酸ガスなど硫黄酸化物の含有量が大幅に低減され、大気中への逸散量は大幅に低減しています。しかし、重油などの燃料に含まれる硫黄は、完全に除去できるレベルには達していないのが現状です。大気中に排出された硫黄酸化物は、雨水に溶け込み、硫酸となります。硫酸は強酸でありますので、たとえ低濃度で含有されていたとしても、金属類に対する腐食作用は少なからず有しています。従って、露天に車両を放置しておけば、小さな錆び部分から浸食が進行してしまいます。自家用車などでは、洗車とワックスかけをこまめに行っていれば、このような腐食の影響は回避することができます。新幹線02しかし、車両系建設機械などではこのような手入れをすることができません。しかも大型車両ともなると保管場所の確保が困難であり、常時天候によっては常時硫黄酸化物に曝されることになります。車両の金属部分の腐食は、油圧系統にも影響し、ランニングコストが高くなり不経済となります。よって、出来る限り硫黄酸化物に曝されないように屋根つきの保管場所に保管しておくことが必要であると考えます。

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